繊維配向解析

標準モードは、3Dでのローカル配向を非常に柔軟に可視化し、繊維強化材料の確認や配向分布を把握します。 

このモードでは次のことが可能です。

• ローカル配向を計算できます。
• サンプルまたはコンポーネント内の繊維配向を定性的に把握するために、カラーオーバーレイまたは3Dベクトル線を使ってローカル配向の可視化。
• 赤道、球、または極のプロット上のヒートマップとして、3Dでグローバル配向分布の調査。

厚さによって配向が変化する平面パーツには、平面投影モードを使用してください。射出成形された短繊維強化材料だけでなく、様々な流動条件がスキンコア効果をもたらし、厚さ全体で様々な配向状態をもたらす長繊維圧縮成形パーツの解析に最適なモードです。

このモードでは次のことが可能です。

• 解析平面内の一意の配向を指定して、RGBカラーホイール上の平面配向分布の可視化。
• 解析平面に投影されたグローバル配向ヒストグラムの導出。
• 解析平面に垂直な厚さ全体に3D配向テンソル成分とファイバーボリューム率のプロット。

メッシュモードで機械的または熱的シミュレーションの入力データを生成することや、プロセスシミュレーションを検証することが可能です。

このモードでは次のことが可能です。

• 対応する固有値と固有ベクトル、ファイバーボリューム率、各メッシュセルのマトリックスポロシティ*を含めて、配向テンソルの評価。
• ファイバーボリューム率と配向テンソル、およびそれらの主な配向を2Dまたは3Dの可視化。
• サードパーティの有限要素解析（FEA）ソフトウェアで使用できるように、結果を.csvファイルとして書き出し。
• 単純な通常のボリュームメッシュを作成する。複雑な形状のボリュームメッシュは、読み込む（Patran、Nastran、Abaqus、Magma）か、ボリュームメッシュモジュールを使用した生成。
• ワンクリックでシェルメッシュを押し出し、構造の厚さ方向のセル数の設定。

*欠陥/介在物解析モジュールが必要です

ほぼ平面の配向分布を持つシート状の構造（例えば、圧縮成形によって製造されたほとんどの複合マテリアル）、特に織物には、平面メッシュモードを使用してください。

このモードでは次のことが可能です。

• 各メッシュセルの ローカル平面ヒストグラムの算出。
• 配向テンソルが意味のある情報を提供しない場合は、織物に役立つ、ローカルヒストグラムの主要配向と偏角の評価。
• 配向テンソル、ファイバーボリューム率、およびマトリックスポロシフィの計算。*

*欠陥/介在物解析モジュールが必要です

引抜成形されたマテリアル、特定領域の3Dプリントされた繊維材料や木材などの天然材料など、一配向の配向分布を持つマテリアルには、リファレンスの向きモードを使用してください。

このモードでは次のことが可能です。

• ローカル配向とグローバルリファレンス配向の間の偏差を評価し、色分けした可視化。
• グローバル偏角ヒストグラムのプロット。